自治体アンケート 活躍期待の業種は介護や農漁業突出

外国人労働者の活躍を期待する主な業種
外国人労働者の活躍を期待する主な業種【拡大】

 共同通信アンケートで、外国人労働者の活躍を期待する業種(2つまで)を市区町村に尋ねたところ「介護」(56%)、「農業・漁業」(50%)が突出した。次いで「建設」(22%)、「外食・宿泊」(16%)、「食品製造」「素形材・産業機械」(いずれも11%)が上位を占めた。

 介護は団塊世代の多くが70歳を超えたことで全国的に需要が急増。「業界全体が圧倒的な人手不足」(北海道旭川市)との状況が生じている。

 農業は「農家の平均年齢は71歳と高齢化しており農地や農業を守る人材の確保が急務」(兵庫県養父市)などの声が上がる。「外国人の技能実習生なくして農家経営は成り立たない」(茨城県結城市)という実態があり、新制度以降も実習生が引き続き働くことを望む回答が目立つ。

 鋳造や金属プレス加工といった素形材産業のほか、建設や食品製造などの現場も多くは実習生が頼りで、同様の声が上がる。

 日本を訪れる外国人客が増えたことで、宿泊では観光地を中心に「訪日客への細かい対応も可能となる」(大分県九重町)との期待がある。

 調査は、改正入管難民法が受け入れ対象とした業種について聞いた。