ボーイングの空中給油後継機、不安抱え初納入 不具合など未解決 (2/2ページ)

1月24日、ボーイングのシアトル工場で開かれた「KC46」の引き渡し式典(ブルームバーグ)
1月24日、ボーイングのシアトル工場で開かれた「KC46」の引き渡し式典(ブルームバーグ)【拡大】

 しかし、華やかな式典とは裏腹に、KC46には先行き不透明感が漂う。当初契約では、第1次分となる18機の納入を2017年8月に予定していたが、開発トラブルに伴い納期を再三にわたり延期。その結果、予定から大幅に遅れ初納入した。国防総省の国防契約管理局はボーイングが契約を完了するのは20年の第3四半期になると見通す。

 さらに、納入された初号機と2号機は、給油作業に使用するカメラシステムなどの不具合が解決していない。米空軍は各航空機に対する最終支払額のうち最大2800万ドルを支払い保留にしており、ボーイングは納入後も引き続き修理を続ける。

 残りの機体の納入を急ぐボーイングにとっては、さまざまな技術的な問題が立ちふさがっている。KC46の開発過程において、機内配線のトラブルや、給油ブームで相手機体にひっかき傷を作ってしまうといったトラブルが相次ぎ、11年に締結した米空軍との開発契約から開発費を40億ドル近く超過している。

 納入不調が続けば、20年代に予定されている米空軍の空中給油機の追加納入でライバルの欧州エアバスに軍配が上がる可能性がある。エアバスは次の受注競争でボーイングに対抗するため、米同業のロッキード・マーチンと空中給油機の分野で提携する計画だ。(ブルームバーグ Julie Johnsson、Spencer Sopper)