トランプ氏「魔法の期日ない」 対中協議延長に前向き 人民元相場も焦点か

記者団らに話すトランプ大統領=19日、米ホワイトハウスで(ロイター)
記者団らに話すトランプ大統領=19日、米ホワイトハウスで(ロイター)【拡大】

 【ワシントン=塩原永久】トランプ米大統領は19日、中国との貿易協議の内容が「非常に複雑だ」と指摘し、交渉期限とした3月1日が「魔法の期日ではない」と述べ、期限延長に前向きな姿勢を示した。米中両政府は19日、米首都ワシントンで貿易協議を再開。トランプ氏は先週から続く協議が「とてもうまくいっている」と評価した。

 トランプ氏は記者団に、「正確なタイミングを教えることはできないが」と前置きしつつ、期限延長の可能性を改めて強調した。

 米中は15日まで北京で閣僚級協議を開き、合意事項を「覚書」にまとめることで一致した。19日に再開した協議では、中国による知的財産権の保護や経済構造改革について、覚書でどこまで具体的に文書化できるかが焦点のひとつとなる。

 一方、米ブルームバーグ通信は19日、米国が中国の通貨・人民元相場を「安定的」に運用するよう中国側に迫っていると伝えた。米国は大規模な対中制裁を発動しているが、米政府は、中国が自国経済への悪影響を和らげるため人民元を安く誘導することがないよう要求。不当な為替誘導に対して関税を引き上げる対抗策も検討しているという。