1月貿易赤字1兆4152億円 対中輸出17%減 景気減速響く

中国・上海のコンテナターミナル(AP)
中国・上海のコンテナターミナル(AP)【拡大】

 財務省が20日発表した1月の貿易統計(速報、通関ベース)によると、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は1兆4152億円の赤字で、2014年3月(1兆4501億円の赤字)以来の水準となった。赤字は4カ月連続で、中国向けの輸出が前年同月比17.4%減の9581億円と、3年ぶりの大幅な減少率となったことが影響した。

 1月は正月休みで生産活動が休止し輸出水準が低く、赤字になりやすいとされる。特に中国向けの輸出が減った背景には、米中貿易摩擦の影響による中国経済の減速に加え、昨年は2月中旬だった中国の春節(旧正月)の連休が今年は2月上旬だったことがあるとみられる。2月上旬に現地の生産が休止するため、1月の日本への部品発注が滞った可能性がある。

 全体の輸出は8.4%減の5兆5742億円で、パナマ向け船舶や韓国向けの半導体製造装置が大きく減少。輸入は0.6%減の6兆9895億円。原油単価の下落の影響を受けた。

 国・地域別では対米国の黒字額が5.1%増の3674億円で7カ月ぶりの増加。対中国は10カ月連続の赤字で、赤字額は51.8%増の8797億円だった。