欧州中銀、緩和縮小修正か 経済減速で新資金供給策

 欧州中央銀行(ECB)のプラート専務理事は20日、3月の次回理事会で、新たな長期資金供給策の本格的な議論に入る見通しを示した。米中貿易摩擦や英国の欧州連合(EU)離脱の影響でユーロ圏経済が減速する中、金融緩和の縮小路線を見直す可能性が強まった。

 ドイツ・フランクフルトでの発言をロイター通信が伝えた。ECBは昨年末に量的金融緩和政策を終え、早ければ今秋にも政策金利引き上げに踏み切るとみられていたが、銀行に十分な資金を供給して企業への融資を促し、景気を下支えする姿勢を鮮明にする。

 ECBが議論に入るのは、貸し出し実績に応じ、低利で長期資金を銀行に貸し付ける施策だ。同様の手法で直近に供給した資金の償還が2020年から順次始まり、イタリアなどで資金調達をめぐる問題が起こる恐れが指摘されている。

 プラート氏は「今すぐにでも理事会での議論が始まるだろう」と言明。直ちに決定するわけではないとも指摘した。(共同)