負債で成長のSBGと対立 格付け2社「投資適格付与の障害」 (1/2ページ)

 ソフトバンクグループ(SBG)の多額の負債をめぐり、同社と格付け会社の見解が対立している。

 投機的等級の格付けをSBGに付与するS&Pグローバル・レーティングとムーディーズ・インベスターズ・サービスは、多くの借り入れを使った積極的な成長戦略が、投資適格の格付け付与の障害となっていると指摘。ともに今後は格上げよりも格下げが行われる可能性の方が高いとしている。

 SBGはファンド立ち上げや携帯子会社上場を通じて投資会社に転換しており、LTV(純有利子負債を保有株式価値で割った比率)を信用力評価の基準に打ち出している。会社サイトによると直近のLTVは14%で、上限の目安を35%にしている。LTVについて格付け会社は「ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)」への拠出といった他の要因を考慮すれば、より高くなると計算している。

 S&P主席アナリストの吉村真木子氏は電話取材で、SBGについて「財務リスクは大きい」「積極的な成長戦略と財務方針のバランスが重要だ」と語った。ムーディーズの柳瀬志樹シニアクレジットオフィサーも電話取材で「孫社長はポートフォリオのマネタイズを活発化するとしており、それを確かめる必要がある」と語った。S&Pは今後数年間のLTVは30~35%で推移すると予想。ムーディーズは20~25%程度だと推定している。

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