中国、ゾンビ企業整理「基本的に完了」 構造改革なお課題

 中国の国有企業を管理する国有資産監督管理委員会の肖亜慶主任は9日の会見で、経営改善の見込みがない「ゾンビ企業」の整理が基本的に完了したと宣言した。ただ、米国が問題視する国有企業への不透明な優遇策などの構造改革はなお課題だ。

 中国では、政府の支援で生き残る赤字企業が過剰生産などの問題を引き起こし、国際社会の批判を招いていた。肖氏は、昨年までに1900超のそうした企業の処置を終え「スリム化」したと成果を強調した。

 貿易協議で米国は中国に国有企業の保護をやめるよう圧力を強めている。肖氏は法律上、特別な補助金はないとした上で「国有企業は独立した存在で、市場競争に参加している」と述べた。同時に、米国を念頭に「国有企業も海外企業と良い協力関係にある。さらに開放を拡大し、向かうのは市場化、国際化だ」と訴えた。(北京 共同)