英のEU離脱戦略で諜報戦 交渉舞台で過熱…ブリュッセルから漏洩疑い (1/3ページ)

ブリュッセル市内のバーで、英国のEU離脱関連ニュースを見る客(ブルームバーグ)
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 英国の欧州連合(EU)離脱をめぐる駆け引きで、ブリュッセルを舞台に、スパイ顔負けの諜報戦が行われている。

 バーの雑談が火元

 メイ英首相のチームでEU離脱交渉を担当するオリバー・ロビンス氏が、2月11日夜にブリュッセルのバーで、英政府の戦略をうかがわせる驚くような見解を話したと報じられ、物議を醸した。だが、多くの外交官は、そんな展開がもっと早く起きなかったことを意外だと受け止めた。

 英EU離脱交渉の舞台となるブリュッセルは、EUと北大西洋条約機構(NATO)が本部を置き、政府当局者が記者に機密文書を渡すやり取りが街角で行われることもある。5400人の外交官と4万人のEU職員、30カ国余りから来て永住権を持つ1000人近いジャーナリストがひしめき合うこの都市は、盗聴や噂、策略を糧に栄えている。

 機密保持に関わる問題であることを理由に当局者らが匿名を条件に語ったところでは、ブリュッセルでは数百人ものロシアと中国のスパイが暗躍し、正式な資格を持つジャーナリストを装っている場合すらある。窓越しあるいは他のテーブルから会話を盗聴される恐れがあると言われているため、特定のバーに頻繁に出入りしないよう欧州の外交官らは注意を受けているという。

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