半導体株、急騰も曇る見通し 過剰在庫と最終需要鈍化に懸念 (1/2ページ)

過剰在庫と最終需要鈍化への懸念が半導体業界の見通しを曇らせている(ブルームバーグ)
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 クリスマス以降の相場上昇のペースは速かったが、半導体株の上げはさらに急だった。10年で最悪の四半期の売上高にもかかわらず上昇する株価を、苦々しい思いで眺めているトレーダーがいる。

 米国株相場が昨年12月24日に底を打ってからのフィラデルフィア半導体指数の上昇率は28%と、S&P500種株価指数の他のセクター全てを上回っている。半導体指数を構成する30社の時価総額は2100億ドル(約23兆4000億円)増えた。

 ところが、RBCキャピタル・マーケッツのデータによると、ヘッジファンドの半導体株への投資は、ベンチマークとの比較において過去最少水準にある。ただ、ウォール街の銘柄ピッカーらは、景気減速と米中貿易摩擦を理由に、7週間に及んだ上昇が続く可能性は低いとみている。

 5000億ドル近い規模の半導体業界はブームと破裂のサイクルで有名だ。中国へのエクスポージャーが最も大きい産業の一つでもある。米中貿易問題が解決したとしても、過剰在庫と最終需要鈍化への懸念が業界の見通しを曇らせる。

 テクニカル指標もよくない。12月下旬以降28%の上昇後、半導体指数は昨年3月以降に何回もはじき返されてきた抵抗ラインに達しつつある。

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