英国の食卓、彩り寂しく 野菜・果物 合意なき離脱なら調達困難 (1/3ページ)

英バジルドンにあるスーパーマーケットの青果売り場に並ぶバナナ(ブルームバーグ)
英バジルドンにあるスーパーマーケットの青果売り場に並ぶバナナ(ブルームバーグ)【拡大】

 英国の欧州連合(EU)離脱をめぐる不透明感が強まる中、英国の食料品店が「合意なき離脱」という最悪の事態に身構えている。英国は食品の多くを輸入に頼っており、英国がEUの合意なしに離脱した場合、野菜や果物といった食材を調達できなくなる恐れがあるためだ。関係者からは「合意なき離脱となれば、英国の食卓は大きく変わる」との声が上がる。

 物流の混乱6カ月

 英国の食料品店が警戒感を強める背景には、昨年12月に英保健省が合意なき離脱となれば「最長6カ月間物流が停滞する」との見通しを示し、企業に対し在庫の積み増しなどの対策を行うよう要請したことがある。これを受け、英国の4大スーパーマーケットチェーンであるテスコ、Jセインズベリー、アズダ、モリソンズは、主要な卸売業者と協力して在庫を積み増しするなどの対策を急いでいる。

 しかし、「その効果は一時的で、混乱は避けられない」と予測する関係者は少なくない。英国の食料自給率は約60%と低く、食品の多くを輸入に頼っているのが実情だ。合意なき離脱となれば、英国内では食品の供給不足に陥り、いままで英国人が食べていた食材が食料品店の棚から突然、姿を消す公算が大きい。

 ただ、最悪のケースに至った場合でも肉とジャガイモ、ニンジン、豆類、牛乳、卵、小麦などは問題ない。国内で自給できるからだ。

 しかし、野菜と果物は国外からの輸入に依存しているため、混乱が落ち着くまでの間は「1日5種類」の野菜と果物の摂取が難しくなりそうだ。

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