ジョブズ氏と競った男、復活 クリエイティブのシム氏、新製品に自信 (1/3ページ)

インタビューに応じるクリエイティブテクノロジーのシム・ウォンホー会長兼最高経営責任者(CEO)(ブルームバーグ)
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  • スマートフォンに接続した「スーパーX-FIアンプ」(ブルームバーグ)

 2011年10月5日に亡くなった米アップルの共同創業者、スティーブ・ジョブズ氏に哀悼の意とともに賛辞が世界中で広がっていた同月11日、シンガポールの電気機器製造大手クリエイティブテクノロジーのシム・ウォンホー会長兼最高経営責任者(CEO)はシンガポールの新聞に1万6000米ドル(現在のレートで約178万円)をかけ全面広告を打った。「グレートなレッスン」と「グレートな製品」に加え、「全世界」を垣間見せてくれたとして、ジョブズ氏に感謝をささげる広告だった。

 多くの新聞の読者は不思議に思ったかもしれない。4億台以上のパソコンでオーディオ用に使われていた「サウンド・ブラスター」カードで知られたシム氏は、音楽用のポータブルプレーヤーでジョブズ氏とライバル関係にあったからだ。06年には競争がエスカレートし、シム氏は携帯音楽プレーヤー「iPod(アイポッド)」が特許侵害だとしてアップルを提訴。ジョブズ氏との交渉は緊張をはらみ、同氏がほとんど1人で話していたとシム氏は振り返る。シム氏は結局、1億米ドルで和解。ジョブズ氏はその時の発表文で「クリエイティブは早期にこうした特許を得て極めて幸福だ」とコメントした。

だがその後…