【Bloomberg ブルームバーグ】中国、成長率を年平均1.7ポイント水増しか (1/2ページ)

6日、北京市内で進む建設工事の前を歩く男性ら(AP)
6日、北京市内で進む建設工事の前を歩く男性ら(AP)【拡大】

 ■米中研究者「08~16年地方報告に原因」

 香港中文大学と米シカゴ大学の研究者は、中国が2008年から16年まで9年間の経済成長率を平均で年1.7ポイント過大に発表していたとの研究報告をまとめた。

 米ブルッキングス研究所が公表した論文草稿で執筆者らは、成長と投資の目標を達成すれば高い評価を得られる地方政府による報告が成長率の水増しにつながったと分析。中国国家統計局はそうした統計操作を認識し、地方からの数値を調整しているが、2008年以降はそれほど十分に調整していなかったとしている。

 論文は「08年の後、地方の統計は数値をますます不正確に伝えるようになったが、国家統計局の調整ではこれに応じた変更がなかった」と説明。その代わりに税収や電力消費、鉄道貨物動向、輸出入などごまかしにくい数字を基に中国全体の年間国内総生産(GDP)を予測するようになったという。

 研究者らは、見直した後の数値は「08年以降の中国成長鈍化が公式統計が示唆するよりも深刻だったことを示している」と指摘している。

 国家統計局にコメントを求めたが今のところ返答はない。

 ブルームバーグ・エコノミクスのチーフエコノミストで中国経済指標に関する著書もあるトム・オーリック氏は、この論文の結論について「慎重」な見方をしている。

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