中国EV電池、再編の波 品質・供給を適正化 資源開発と垂直統合も (1/3ページ)

中国南東部福建省にある電気自動車(EV)の充電施設。中国の車載電池業界に再編の波が押し寄せる(ブルームバーグ)
中国南東部福建省にある電気自動車(EV)の充電施設。中国の車載電池業界に再編の波が押し寄せる(ブルームバーグ)【拡大】

 中国の電気自動車(EV)向け車載電池業界に再編の波が押し寄せようとしている。車載電池の需要は2020年にかけて本格的な拡大期に入るとみられているが、メーカー各社はこれを前に、品質向上や生産能力の適正化を目指し、原材料や部品のサプライチェーン(調達・供給網)の再構築を急ぐ計画だ。

 補助金見直し転機

 自動車、車載電池業界に詳しいコンサルティング会社ウィズダム・インテリジェンス・アンド・テクノロジー(南京)のアイリーン・ハオ会長はインタビューに応じ、今後2年の間に、EV向け車載電池業界の再編が起こる可能性が高いと指摘した。

 中国政府は、新エネルギー自動車(NEV)への補助金制度を見直し、航続距離の長い車種向けの車載電池を製造しているメーカーに有利に働く内容に変更した。これを機に、電池メーカー各社は調達しているリチウム化合物やセパレーター(絶縁材)などの原材料や部品の生産の適正管理を進めている。

 同氏は「再編は車載電池業界のサプライチェーンのあらゆる段階で起こるだろう。中小企業の中には、資金繰りに苦戦している上、最高の品質の原材料や部品を生産する上で、十分にスケールメリットを生かせないため、廃業するところも出てきそうだ」と解説した。

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