欧州銀のマネロン疑惑拡大、ロシア絡みなど…世界で年間2兆ドル (1/3ページ)

ストックホルムにあるノルデア銀行のビル(ブルームバーグ)
ストックホルムにあるノルデア銀行のビル(ブルームバーグ)【拡大】

  • ラトビアの首都リガにあるスウェドバンクビル(ブルームバーグ)
  • コペンハーゲンにあるダンスケ銀行の支店(ブルームバーグ)

 欧州の銀行が絡むマネーロンダリング(資金洗浄)疑惑が拡大を続けている。ロシアなどを出どころとした疑わしい資金を洗浄した疑いで、バルト三国や北欧諸国、米国、英国などの当局調査が進む。国際通貨基金(IMF)の見積もりによると、世界全体でロンダリングされる資金の額は年間2兆ドル(約220兆円)に達し、世界の国内総生産(GDP)の2~5%に相当する。

 これまでに資金洗浄疑惑で名前の挙がった銀行は次の通りで、疑惑の内容にも触れた。

 【ダンスケ銀行】

 デンマーク最大手銀行のダンスケは昨年9月、2007年から15年までの間にエストニア部門を通じて取引した約2300億ドルの大部分が疑わしい資金だった公算が大きいと認めた。米国の司法省や証券取引委員会(SEC)、デンマーク、エストニア、英仏の当局が調査に入っている。

 【スウェドバンク】

 スウェーデン公共放送SVTは、07年から15年にかけてスウェドバンクとダンスケ銀行の間で約60億ドルの疑わしい取引が行われていたと報道。ダンスケ銀のマネーロンダリング疑惑にスウェドバンクも関与していた疑いが浮上した。この疑いに対して、スウェーデンとエストニアの金融監督当局が調査。さらにインサイダー規則に違反した疑いもあり、スウェーデン経済犯罪庁が調べている。

 【ノルデア銀行】

 北欧最大級のノルデア銀行は、破綻したリトアニアの銀行ウキオ・バンカスが英領バージン諸島やパナマなどのダミー会社に約7億ユーロ(約872億円)を送金する取引を扱ったと、フィンランド公共放送YLEが報じた。この資金の出どころは疑わしい可能性があるという。

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