サノフィ、CEOの後任探し 外部起用で革新図る可能性も

サノフィのブランディクール最高経営責任者(AP)
サノフィのブランディクール最高経営責任者(AP)【拡大】

 フランスの製薬会社サノフィはオリビエ・ブランディクール最高経営責任者(CEO)の後任探しを開始した。同社には新薬候補を強化して、米糖尿病事業の低迷を補うよう求める圧力が強まっている。

 サノフィの代理人が明らかにしたところでは、同社取締役会は後任探しの計画で外部アドバイザーを採用する可能性がある。同社はこの計画について、少し前からブランディクールCEOと話し合いながら検討してきたという。同氏は2021年に、CEOの年齢上限である65歳になる。

 独バイエルから15年4月にCEOとして入社したブランディクール氏の今後については、かなり前から臆測が飛び交っていた。主力薬品の1つである糖尿病薬が米国で価格に関する懸念拡大に直面し、ブランディクール氏は厳しい目にさらされてきた。同氏はまた、血友病治療薬を手掛ける米バイオベラティブと、抗体医薬を手掛けるベルギーのアブリンクスを買収し、新薬候補を増やした。

 サノフィは糖尿病治療薬「ランタス」の販売減少の影響を打ち消し、成長を牽引(けんいん)する薬品を探す中で、既に重要ポストの入れ替えを進めている。昨年はロシュ・ホールディングのジョン・リード氏を研究責任者として迎えたほか、ジャンバティスト・ドシャティヨン氏を最高財務責任者(CFO)に起用した。

 コンサルティング会社ノバセクタのマネジングパートナー、ジョン・ラウントリー氏(ロンドン在勤)は、何年間も株価とポートフォリオが停滞していたことから、サノフィはCEOを外部から起用し、研究開発に明るい幹部を見つけようとする可能性が高いと指摘。「サノフィは新たな血と新たなアイデア、そしてイノベーション(革新)に関する新たな思考が必要だ」と述べた。(ブルームバーグ James Paton)