マニラ水不足対策なお模索 水道、来月末めど完全復旧見通し (1/2ページ)

マニラ市内で行われた水不足への抗議デモ=3月15日(AP)
マニラ市内で行われた水不足への抗議デモ=3月15日(AP)【拡大】

 フィリピンの首都マニラが過去10年で最も深刻な水不足に見舞われている。

 インフラ整備の遅れや需要増加に加え、ダムの貯水量が減少したことなどが原因。複合企業アヤラ傘下の公益会社でマニラの東半分の地域を管轄するマニラ・ウオーターは今回の水不足の責任を認めている。官民挙げて即時かつ長期的な解決策をなお模索している。

 断水は、マニラ・ウオーターの管轄地域で3月上旬に数十の村から始まり、その後、都市部全域に拡大。水が供給されない状態が何日も続いた地区もあり、不足分は1日当たり1億4000万リットルに上った。

 3月のように、ラメサダムの水位が69メートル以下になると、マニラ・ウオーターの処理施設には水が流れなくなる。ラグナ湖から毎日1億リットルの水を供給するために建設された同社のカルドナ処理施設は昨年12月に操業開始の予定だったが、3月15日時点で稼働していたのは一部にすぎない。

 マニラ首都圏上下水道供給公社と認可を受けた企業はインフラを拡張するとともに、新たな水源の確保もしておくべきだった。

 市民や企業への影響が広がっている。3月中旬の断水時には、バケツなどを持った数千人の市民が給水ポンプや消火栓の前に列を成し、消防車を追いかける人もいた。

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