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中国・習主席が行政経験を積んだ「正定県」、脚光浴びる (2/2ページ)

 驚いたのは、日本の臨済宗との交流があることだ。日本側は80年から毎年、訪中代表団を組織して、ここを訪れている。特に2016年には、「中日仏教界記念臨済禅師涅槃(ねはん)1150周年連合法会」が開かれ、この時には日本側から200人近い僧などが参列している。

 日本側は臨済寺の修復にも資金面で協力している。1985年には日本側の協力により「澄霊塔」が修復されたとの記録がある。ところがそれから30年以上経っているためか、塔の下には上部から落ちてきた瓦の破片が積み上げられていた。

 正定県は「三国志」で有名な劉備玄徳の3大武将の1人、趙雲の故郷でもある。北京からやや遠いものの、今後観光地として注目を集めそうだ。それにはもう少し資金を使って、環境整備をする必要がありそうだ。

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