マイナス金利再考異論なし ECB主要メンバー2人、影響検証容認

 欧州中央銀行(ECB)政策委員会の主要メンバー2人が、マイナス金利政策の影響を検証するドラギ総裁の方針を暫定的に歓迎する姿勢を示した。

 ドイツ連邦銀行(中央銀行)のバイトマン総裁とECBのチーフエコノミストを務めるプラート理事はワシントンでの国際通貨基金(IMF)会合で、マイナス金利の影響をめぐり何らかの変更へのコミットメントを示すことは控えたが、再考することに異論がないことを示唆した。

 ECBが市中銀行に課している預金金利の一部をマイナス金利政策の対象から除外するいわゆる金利の「階層化」を導入する可能性があるとの見方が広がっている。ドラギ総裁は10日、5年近く続いているマイナス金利政策の影響にECBは目を向けていくと表明。先月にはマイナス金利が金融政策の伝達の妨げになっていることが分かれば、副作用を和らげる措置を取る用意があると述べていた。

 バイトマン総裁は記者団に対し、非伝統的な措置の効果は時間とともに薄まり、副作用がだんだんと顕在化する恐れはあると指摘。プラート理事は12日のパネル討論会で、階層化は「実施している一部政策の悪影響を和らげ」得ると発言。ただ階層化自体は政策「手段」ではないとも語った。(ブルームバーグ Carolynn Look、Katia Dmitrieva)