海外情勢

中国、金利改革ラストマイル 経済効果波及へ…現行基準廃止もあるか? (1/2ページ)

 中国人民銀行(中央銀行)当局者は今年に入り、長らく先送りしてきた金利改革をめぐる言及を増やしている。最終的には現行の基準金利の廃止につながる可能性がある。

 人民銀が短期金利をコントロールする際に講じる手段を減らすことが目的で、実現すれば政策効果は高まり、資金調達コストの低下が期待できる。易綱総裁は最近、金利改革の重要性を強調。貨幣政策局の孫国峰局長も見直しが「喫緊」だと主張し、盛松成参事はこれが20年にわたる改革の「ラストマイル」になると言明した。

 景気が減速する中、現行の金利制度では政策支援が必要な分野に意図した通りに行き渡っていないことを示す証拠が増えつつあり、人民銀当局者が相次いで金利改革に言及する原因になっている。中銀が供給した流動性を背景に、銀行間金利はこの1年で低下する一方、小規模企業や民間セクターへの貸出金利は依然高止まりしている。こうした状況の是正が習近平国家主席率いる現体制にとって優先課題の一つになっている。

 中国は現在、金利に関して2つのシステムを備えており、銀行融資は貸出基準金利に基づく一方、銀行間の金利や債券利回りは7日物リバースレポ金利とのつながりが強い。これが集約されれば、人民銀はようやく他の主要中銀と同様に短期金利の操作を通じて経済全体と金融市場に影響を及ぼすことが可能になる。

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