MMT台頭「パラダイム転換」 PIMCO、積極財政論への支持拡大を示唆

 パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)は、「現代金融理論(MMT)」の主張がにわかに注目を集めていることについて、経済成長を促すために政府が財政手段を用いることに対する支持の拡大を示唆するとの見方を示した。

 PIMCOのグローバル経済アドバイザー、ヨアヒム・フェルズ氏と世界債券担当最高投資責任者(CIO)のアンドルー・ボールズ氏は公表した経済見通しで、「MMTが公の論議で最近目を引いているのは、緊縮財政から、成長促進や世界的な過剰貯蓄への対応、拡大する所得・富の不平等の是正のための手段として、財政政策をもっと積極的に用いるべきだとする新たな主流の見解への広範なパラダイム転換を象徴する」と記した。

 PIMCOは、論争の的となっているMMTについて、「現代的でも金融でも理論でもない」との批判がある点は認める。PIMCOのマネーマネジャーとグローバル諮問委員会の最新の四半期フォーラムで、参加者の1人が「この原理で正しい部分は新しくなく、新しい部分は正しくない」と皮肉ったことにもフェルズ、ボールズ両氏は言及した。

 MMTをめぐっては、ダブルライン・キャピタル共同創業者のジェフリー・ガンドラック氏やブラックロックのラリー・フィンク最高経営責任者(CEO)らの金融界経営首脳からも批判の声が上がっている。(ブルームバーグ John Gittelsohn)