火災生中継、テロ説拡散も ノートルダム大聖堂映像をソフト誤認識

 パリ中心部にあるノートルダム大聖堂で15日、大規模な火災が発生した。炎は屋根を包み尖塔(せんとう)まで到達。尖塔は屋根の上に倒壊した。マクロン大統領は「われわれはノートルダム大聖堂を再建する。それがフランス国民の望むことだからだ」と表明した。

 こうした中、報道各社はユーチューブ上でライブ中継を始めた。いくつかの動画クリップの下には奇妙なテキストのパネルが現れた。2001年9月11日に起きた米中枢同時多発テロ事件に関するブリタニカ百科事典からの抜粋だ。

 アルファベット傘下のグーグルの動画共有サイトであるユーチューブは昨年、米同時多発テロに疑問を投げ掛けるものを含む陰謀説の拡散を防ぐ目的で、こうした注意喚起の情報を掲載する機能を導入した。15日はノートルダム大聖堂から立ち上がった煙をユーチューブのソフトウエアが01年からの映像と誤って認識し、動画の下にこうしたパネルが表示された。

 ユーチューブの広報担当者は「これらパネルはアルゴリズムで起動されたものであり、当社のシステムは時には誤った認識をすることがある。関連するライブ動画に付いたパネルは無効にする」と説明した。ノートルダム大聖堂火災に関する陰謀説はツイッター上で拡散。CNNになりすました「@CNNpolitics2020」というハンドルネームのアカウントは「CNNはノートルダム火災がテロ行為によって引き起こされたことを確認できた」とツイート。このツイートは多数の「Like」を獲得しリツイートされた。その後、同アカウントは停止された。(ブルームバーグ Mark Bergen、Selina Wang)