「FANG」の銀行進出に懸念 カナダRBCトップ「顧客接点に侵食」

デーブ・マッケイ最高経営責任者
デーブ・マッケイ最高経営責任者【拡大】

 カナダの銀行ロイヤル・バンク・オブ・カナダ(RBC)のデーブ・マッケイ最高経営責任者(CEO)は「FANG」企業の脅威を実感しつつある。

 RBCがこのほどニューヨークで開いた投資家向け会合でマッケイCEOは、「FANG企業の銀行業進出をめぐり懸念を強めている」と述べた。FANGは米フェイスブックと米アマゾン・コム、米ネットフリックス、米アルファベット傘下のグーグルの総称。

 マッケイCEOは「彼らはわれわれと重要な顧客接点の間に入り込んできている。現状では得られた知見を検索・広告などを通じてわれわれに売り、一定の経済的対価を得ている」とした上で、こうした金融ハイテク企業が銀行側から確保しようとしている収入は「膨らみつつある」と語った。

 金融業界では大手ハイテク企業が顧客の決済やローン提供、預金受け入れへの対応を拡大して銀行を押しのけようとしているとの不安がますます高まっている。

 マッケイCEOは顧客が金融に関する選択を迫られる前に顧客の生活でRBCの存在感を高めるサービスの構築が自身の目標だと説明した。(ブルームバーグ Jenny Surane)