バイオテク大型統合は続く オービメッド「バリュエーション小さい」

 バイオテクノロジー分野では、ブリストル・マイヤーズスクイブによるセルジーン買収計画のような大型のM&A(企業の合併・買収)が今後もあり得る。ヘルスケア企業に投資する運用会社オービメッド・アドバイザーズはこうみている。

 オービメッドで「バイオテック・グロース・トラスト」(純資産約4億500万ポンド=約593億円)を運用する同社パートナーのジェフリー・スー氏は「大手同士による大規模な統合はまだあり得る」との見解を示した。ボストンでこのほど開催されたヘルスケア関連会議に出席した際に語った。バイオテクノロジーは今年順調な滑り出しとなった業種の一つで、S&P500種株価指数を上回るパフォーマンスを実現しているが、大型バイオテク銘柄のバリュエーションは過去の数字と比べるとなお低い。

 アレクシオン・ファーマシューティカルズやバーテックス・ファーマシューティカルズ、サレプタ・セラピューティックスが買収ターゲットになるとの観測があるほか、アムジェンが買収に動くメリットはあるとアナリストらは指摘する。

 スー氏は中小のバイオテクノロジー企業のM&Aも続くと予想。遺伝子治療などを手掛ける企業が関心を集めており、これまでの合意条件では「かなり大きいプレミアムがついている」と指摘した。また、米食品医薬品局(FDA)の新長官の下で業界に有利な規制環境が維持されれば、今後のバイオテク株の好パフォーマンスの下地になるとスー氏はみており、M&Aの動きが続くことで株価は押し上げられると予想。業界は現在、「イノベーションの黄金時代」にあるとも語った。(ブルームバーグ Tatiana Darie)