5G iPhoneに追い風 クアルコムに一時金、特許紛争全面和解 (2/2ページ)

今年1月、米ラスベガスで開催された世界最大の家電見本市「CES」に設けられたクアルコムのブース(AP)
今年1月、米ラスベガスで開催された世界最大の家電見本市「CES」に設けられたクアルコムのブース(AP)【拡大】

 アップルがクアルコムとの訴訟を取り下げ、再び同社製半導体を使用すると発表したのを受け、インテルはスマホ向け5Gモデム事業からの撤退を発表する一方、パソコン(PC)向けの既存半導体・5Gモデムについては、事業継続の評価を完了する見通しを明らかにした。インテルはスマホ向け市場で存続可能なシェアを得ようと、多額を投資して長期間にわたり同事業に取り組んでいた。

 クアルコムはアップルへの半導体納入開始で1株利益が2ドル増加すると見通す。クアルコムが支払いや価格でどの程度譲歩したかは明らかでないものの、4000億ドル(約44兆7960億円)規模の半導体業界で有数の収益性の高さを誇る事業の継続を確保した。

 クアルコム、アップル両社の株式を保有する米パーナサス・インベストメンツ(サンフランシスコ)のファンドマネジャー、ジェローム・ドッドソン氏は「和解はクアルコムにとって大きな成果だ。アップルが好まざるとも、今回の件がクアルコムに独占的な地位を与えるのは間違いない」と指摘した。(ブルームバーグ Ian King、Mark Gurman)