海外情勢

船価、中国の公害対策で上昇 現代重工トップ、LNG需要増見込む (1/2ページ)

 造船世界最大手の韓国・現代重工業のカ・サムヒョン最高経営責任者(CEO)は、24日までにブルームバーグのインタビューに応じ、中国による公害対策の影響で今年は船舶の価格が上昇するとの見方を示した。

 世界2位の経済大国である中国は、北京など大都市の空を覆うスモッグ対策に力を入れている。暖房用の燃料などで石炭から液化天然ガス(LNG)への転換を進めており、LNG輸入量が増加中だ。カ氏はこれにより、LNGを運ぶタンカーの需要も増え、新たな船舶の受注につながると考える。

 「中国の需要に応えるため、米国やオーストラリア、カタールで複数のLNGプロジェクトが再開したようだ。当社のLNGタンカーの生産枠は、2021年まで大方埋まっている」と同氏は明かす。

 中国や発展途上国におけるLNG需要の伸びに対応するため、英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルや仏トタルなど世界の石油大手は、LNGプロジェクトへの投資を急ぐ。これに伴うLNGタンカーの需要回復は、14年の原油価格急落による受注難にあえいでいた造船業界にとって明るい材料だ。韓国の大手造船会社も恩恵を受けられるとカ氏は期待する。LNGタンカーは商船の中で最も高価で、造船に必要な時間も長い。

 最近では、1月28日に開かれた韓国・カタール首脳会談で、カタールが10年ぶりに韓国へのLNGタンカーの大規模発注計画を発表。カタールのアルカービ・エネルギー相は、約60隻のLNGタンカーを新たに発注し、現在所有する50隻に加える計画だと話した。同国は07年までの3年間、韓国の大手3社に40隻以上のLNGタンカーを依頼した経緯もある。

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