海外情勢

ノルウェー、EVが新車販売の58%に到達 3割の「モデル3」最高

 電気自動車(EV)普及率で世界トップのノルウェーでは、3月に新車販売台数におけるEVの割合が50%を超えた。米テスラのセダン「モデル3」は同国におけるEVの月間登録台数の過去最高を記録した。人口530万人の同国は、手厚い優遇措置のおかげで国民1人当たりのEVの台数世界一を誇るEV大国で、テスラや他のEVメーカーの注目を集めている。

 ノルウェー交通情報評議会(OFV)がこのほど公表した統計によると、3月の新車登録台数のうち、EVが占める割合は58%に達した。そのうち、テスラのモデル3は5315台と、全体の29%を占めた。EVでは日産自動車の「リーフ」の月間販売台数2172台がこれまでの最高だったが、これを大幅に上回った。

 ノルウェー電気自動車協会によると、1~3月期にバッテリーを搭載したEVが新車登録台数に占める割合も48%と、過去最高を記録した。同協会は19年通年でもこの割合が50%前後にとどまるとみている。

 OFVによると、自動車メーカー別の月間販売台数でもテスラはこれまでの記録を塗り替えた。過去最高はドイツのフォルクスワーゲン(VW)が16年4月に記録した3017台だった。ただVWは通年のモデル別、メーカー別販売台数の最多記録を保持している。OFVの統計責任者、パル・ブルーン氏によると、VWは15年にゴルフを1万6388台販売し、翌16年には全モデル合計で2万6574台を販売した。OFVは1992年以降のデータを蓄積し、交通政策について当局へのロビー活動を展開する第三者機関だ。

 テスラにとってノルウェーは2018年の売上高ベースで世界4位の市場に当たる。同国を上回ったのは米国、中国、オランダだけだ。

 税額控除や道路通行料が無料または割安といった手厚い優遇措置を背景に、EVの普及が進むノルウェーでの本格展開は、昨年の紆余(うよ)曲折を経て黒字化に邁進(まいしん)するイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)にとって、今後の試金石となる。(ブルームバーグ Mikael Holter)

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