海外情勢

中東ブティック助言が結実 モルスタから転身、富裕層投資で稼ぐ

 金融危機のさなか、世界中のバンカーが将来を心配する中で、モルガン・スタンレーに勤めていたメイ・ナスララ氏は思い切った決断を下した。

 ドバイに同社の拠点を築くために異動することを不本意ながら受け入れていた同氏は、退社することを決めた。同地域での仕事に興味がなかったわけではない。

 同氏は2010年に、中東の富裕層を対象としたブティック型の助言会社、デノボを設立した。9年後の現在、この決断は実を結んでいる。

 フリーマン・コンサルティング・サービシズによると、ブティック型は同地域で投資銀行に支払われた手数料のほぼ4分の1を稼いでおり、09年のわずか9%に比べ存在感を増している。

 金融危機後、「モルガン・スタンレーのような大手銀行は、地域最大の政府系ファンド(SWF)のための巨額クロスボーダー案件に注力していた」とナスララ氏はインタビューで語った。しかし、「本当に助言を必要としていたのは、地域の実体経済で活動している一族や企業だと考えた」という。

 同氏の転身以降、多くのバンカーが自身の会社を設立する世界的な流れに追随している。ジアド・アワド氏は12年にバンク・オブ・アメリカ(BOA)を退社しアワド・キャピタルを設立。ロディ・ヤレド氏とサマー・カタジ氏は「トラス・ブリッジ・アドバイザリー DIFC」を設立した。両氏はそれぞれ、JPモルガン・チェースとシティグループの出身。(ブルームバーグ Matthew Martin)

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