海外情勢

中国の欧州接近、党派問わず 協力強化へ欧州議会選に異例の関心 (2/3ページ)

 同氏は中国の動機に対して広がりつつある警戒感はお門違いだと主張。自らの経験に照らして言えば「無知」もその一因だと説明した。15年間にわたり中国をウオッチし続けているが「中国側が犯した大きな間違いは一つとして思いつかない」と話した。

 経済力を背景とした中国の台頭に世界中で疑念が広がる中で、EU加盟国における親中的な政治家や政党に光を当てるため、ブルームバーグは中国と欧州で外交官や政府当局者、議員、経済界首脳ら20人余りにインタビューした。

 浮かび上がってきたのは、相手方の党派にとらわれない中国側による広範な接触だ。中国政府との経済・行政協力の強化を促す向きもあれば、中国における人権記録の修整を図る立場の人物もいた。インタビューでは以下のようなことが示された。

 ポピュリズムを注視

 ▽欧州政界への中国の浸透に地理的な制約はない。ドイツやフランスといった欧州中核国のみならず、ルーマニアやハンガリーなど東欧諸国、さらに小国ながら戦略的に重要なベルギーとポルトガル、ギリシャ、オーストリアへも食い込んでいる

 ▽接触する政治家の方向性は気にしない。伝統的に中国政府は欧州で主流派政党や旧共産国との結び付きが強いが、今は「ドイツのための選択肢(AfD)」などの右派ポピュリスト政党やオーストリアの自由党といった反移民を掲げる民族主義的傾向のある政党、既成勢力に反対するイタリアの「五つ星運動」などとの関係構築を進めている

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus