G20閣僚会議関連

環境や観光も議題 プラごみ海洋汚染など

 日本が初の議長国を務める20カ国・地域(G20)の一連の関係閣僚会議では、環境やエネルギー、観光といったテーマも取り上げられる。プラスチックごみによる海洋汚染や、観光開発と自然環境の調和といった課題が話し合われる。

 「持続可能な成長のためのエネルギー転換と地球環境に関する関係閣僚会議」は6月15、16日に長野県軽井沢町で開かれる。プラごみの海洋汚染をめぐっては、昨年の先進7カ国(G7)首脳会議で安倍晋三首相が「途上国を含めた世界全体の課題」と発言し、G7憲章の参加を見送った経緯がある。日本は議長国として、プラごみ削減に向けた各国の合意形成を引き出せるかが問われる。

 一方、エネルギー分野の技術革新では、地球温暖化防止の枠組み「パリ協定」に基づく長期戦略に関連した議論が行われる。日本は二酸化炭素を排出しない水素エネルギーの普及促進などで議論を主導する。

 また10月25、26日には北海道倶知安町のリゾート施設で、G20観光相会議が開かれる。テーマや議題は実務者会合などを経て決めるが、近年、世界的に注目が集まっている「持続可能な観光」が軸となる見通しだ。

 議長国の日本は、持続可能な観光を実現するには、訪問客の需要に応えつつ、産業や経済、環境、社会の適切なバランスを保つことが重要という点を強調するほか、ビッグデータの活用など観光における技術革新も議題としたい考えだ。

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