海外情勢

「習近平思想」浸透へ新たな試み、アプリで忠誠度測る中国 (1/2ページ)

 中国が、インターネットを使い習近平国家主席と共産党への国民の忠誠を試している。付与されたポイントのスコアで忠誠度を測るモバイルアプリを強化するため人海戦術に打って出た。

 国営の中国中央テレビ局(CCTV)は新メディア部門向けに300人を募集。その半数がアプリ「学習強国」の管理を担当する。共産党総書記でもある習主席と党の「イデオロギー・政治行動との高水準の結束」を維持し、「社会主義の中核的価値観を実践」することなどが基本的要件だとする広告をCCTVがソーシャルメディアの「微信」に持つアカウントに掲載した。

 このアプリは、2年前に改正された憲法に盛り込まれた「習近平思想」を広めるための最新の試みだ。今年1月に配信が始まるとすぐに米アップルの国内ダウンロードチャートで1位となり、官僚や党関係者の間でもよく話題にされている。

 多くの政府職員にとって、このアプリの定期的使用は義務だ。匿名の官僚によると、ポイントを稼ぐことで忠誠を立証するよう命じられているのだ。どれくらい頻繁にログインしているかや投稿へのコメント、あるいはクイズへの回答に応じてポイントが付与されるのだという。

 このアプリ利用の執行ルールは省庁間でかなり異なるようだ。北京にいる1人の当局者はスコアがゼロだが、上司から何のおとがめもないと話した。だが職員による定期的なアプリ利用を確実にするための特別委員会を設けている地方当局もある。

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