海外情勢

国有2社も国際競争力・効率化の一環で…中国、食糧企業にも再編の波 (2/2ページ)

 中国の国有企業の資産は、全体の産業資産の半分を占めており、習近平国家主席は国際競争力の向上や経営効率化に向けて国有企業再編の戦略を主導している。鉄鋼、電力、化学産業なども再編計画の対象となっており、国有化学会社、中国化工集団(ケムチャイナ)と中化集団(シノケムグループ)の大型合併も実現に近づいている。

 構造改革に前のめり

 上海JCインテリジェンスのアナリスト、モニカ・トゥー氏は「巨大国有食糧企業2社の再編計画は中国政府が推進する供給サイドの構造改革への注力ぶりを反映している。今回の計画により、大型国有企業の再編の波が大きくうねり出しそうだ」と指摘した。

 また、北京オリエント・アグリビジネス・コンサルタントのアナリスト、マー・ウェンフェン氏は、今回の再編計画が実現した場合、「シノグレインによる中国の穀物国家備蓄を担う中核的な役割が強化される一方で、同社のその他の市況商品事業の多くはCOFCOによって運営されるようになるだろう」とみている。

 ただ、ウェンフェン氏によるとCOFCOには十分な圧砕マージンを確保できるかどうかなどの課題も残るという。さらに「再編計画でCOFCOの資産規模は拡大するが、大豆の供給過剰によって大豆圧砕業界の競争が激化しており、収益性が改善するかどうかは不透明だ」との見方を示した。(ブルームバーグ Alfred Cang、Steven Yang)

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