海外情勢

コスト低減が普及の鍵 製薬大手、遺伝子治療薬開発にしのぎ (3/3ページ)

 同氏は「私たちは5年の支払いを求めるが、5年を過ぎたらゼロに戻る。治療によって子供たちが生き続けられるということの価値を考えてみてほしい。それは莫大(ばくだい)な価値だ」と強調した。

 価値判断は困難

 分割払いを検討する企業は同社だけではない。ブルーバード・バイオは同社初の遺伝子治療の価格の最大80%は数年間の実績次第で変化する可能性があると説明している。価格は最大210万ドルと試算している。

 ICERのスティーブン・ピアソン所長は「本当に必要とする患者に治療薬を届けるためには合理的な価格設定が必要だ」と指摘する。

 ただ、薬価の設定には、安すぎれば投資を阻害する一方、高すぎれば国の医療システムを圧迫するというジレンマがある。また、遺伝子治療特有の問題として、画期的な治療効果を長期的に持続できるかどうかに懐疑的な見方が出ており、価値の判断を困難にしている。

 ブルーバード・バイオのニック・レシュリーCEOは「治療薬の効果は一生持続すると信じているが、リスクは共有しなければならないとも考えている。なぜなら、患者の目を真っすぐに見て100%効果を保証できると言うことは不可能だからだ」と説明した。(ブルームバーグ James Paton、Bailey Lipszhultz)

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