海外情勢

ビール2強、米覇権争う ABインベブVSハイネケン、サーバー技術訴訟 (2/3ページ)

 今回の世界の2大ビール企業の法廷闘争の背景には、米国のビール市場が低迷する中、両社が上質なビールの提供をてこに売り上げを拡大したいとの思惑がある。米国ではワインや蒸留酒の入ったドリンクの需要が高まり、ビールの消費量が減少する一方、質の高いビールに対しては出費をいとわない「量より質」の傾向が高まっている。

 英市場調査会社、ユーロモニター・インターナショナルによると、米国の消費者によるビールへの支出は過去10年で増加傾向にある。

 酸化防ぎ美味キープ

 両社の最新式のビールサーバーは、味を劣化させる原因とされる炭酸ガスボンベを廃止。空気圧で密閉された袋の中のビールを押し出す新技術でビールの酸化を防いでいる。サーバー自体の小型化に成功したことで、小さなバーやレストランなどに設置できる余地が広がった。

 業界団体のビール・インスティテュートによると、ビールの最大の売り上げはレストランやバーが占める。そのため、省スペース型の生ビールサーバーはビールメーカー各社が新たな市場を創出できる可能性がある。両社は家庭向けにもビールサーバーを販売しているが、米証券スタンフォード・C・バーンスタインのアナリスト、トレバー・スターリング氏によると、家庭用生ビールサーバーの市場規模はまだ小さく、「欧州市場はまだ成長軌道に乗っていない」という。

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