海外情勢

米名門大への第一歩も激戦 年5万ドル ベビーアイビー競争率10倍

 ニューヨークのマンハッタンに住む富裕層の間では、米名門大学に確実に子供たちを入れるための工夫がささやかれてきた。ハーバード大学やプリンストン大学、エール大学といったアイビーリーグに入学できれば、子供たちの将来は安泰だと考える親たちはそうした情報の収集に躍起だ。

 そのための最初の一歩となるのが、3~5歳児が通う通称「ベビーアイビー」だ。高額な費用がかかるプライベートスクールで、名門大学に入るための教育を幼稚園から受けさせようと競い合う親たちのエゴがぶつかる場所でもある。

 ニューヨークのベビーアイビーに子供を入れたいと裕福な親が殺到することは以前から知られてはいたが、最近発覚した名門大学への不正入学スキャンダルの報道でもそうした事実が確認された。一部の親は「正しい」学校に子供を入れるためなら何でもするのだ。幼稚園に年5万ドル(約550万円)支払うこともいとわない。

 ベビーアイビーは狭き門だ。例えばアッパーウェストサイドのトリニティースクールは今年度の幼稚園部門入園の申請受け付けを停止した。定員60人程度に対して642人の応募があったためだと同校の渉外担当ディレクター、ケビン・ラムゼー氏は言う。

 つまり入園できるのは約10人に1人。コーネル大学の合格率とほぼ同じだ。高校卒業までの一貫教育校であるトリニティーの授業料は年5万2000ドルを超え、ハーバード大学より高い。

 ホーレス・マンやカレッジエート、ダルトン、ブレアリーといったニューヨークのベビーアイビーは一般的に合格率を公開していない。ただホーレス・マンは2017年の債券発行に関する届け出で、平均で幼稚園部門は約36人の募集に対して346人の応募があることを明かした。他校の広報担当者はコメントを控えるか、電子メールでのコメント要請に返答していない。(ブルームバーグ Suzanne Woolley、Katya Kazakina)

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