海外情勢

米で代用肉市場の競争本格化 食肉加工最大手が参入表明、IPO株価3倍も (1/2ページ)

 米国で植物由来の「代用肉」市場をめぐる競争が本格化する兆しを見せ始めた。米食肉加工最大手タイソン・フーズは6日、同市場に参入すると発表した。他の食品関連数社も参入を検討しているとみられている。

 タイソンのホワイト最高経営責任者(CEO)は同日のアナリスト向け説明会で、肉を使わないタンパク質製品を数カ月以内に発売すると表明した。まずは限定的に販売した上で販売規模を拡大するという。

 米国では、植物由来の代用肉の売り上げが、消費者の健康志向、動物愛護、環境への関心の高まりを背景に拡大するとみられている。

 チキンやビーフ、ソーセージの代用食材専業の米スタートアップ企業、ビヨンド・ミートは1日に新規株式公開(IPO)を実施したが、その後も株価がIPO価格(25ドル)の約3倍に上昇するなど事業の急成長が見込まれている。タイソンはビヨンド・ミート株の6.5%を保有していたが、IPO直前に売却した。自社開発した代用食材の発売計画が理由とみられている。

 ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)は、ビヨンド・ミートIPOの成功を受け、ケロッグ、コーンアグラ・ブランズ、クラフト・ハインツなどの米企業が設備投資を拡大すると予測している。米金融機関コバンクのエコノミスト、ウィル・ソーヤー氏によると、代用肉の売り上げは動物性タンパク製品の1%以下にすぎないという。小さな代用肉市場に多くの新規参入があり、バブル崩壊の可能性も指摘されている。

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