海外情勢

有機ELで中国BOE復活 折り畳みスマホ向け 業界2位狙う (2/4ページ)

 マーケティング担当シニアバイスプレジデントの張宇氏は、BOEが年末までに折り畳み式スマホ600万台分のディスプレーに相当する月産6万4000枚前後を計画しており、スマホ向け有機EL供給でサムスンに次ぐ業界2位を目指していると説明した。有機ELで攻勢をかけるBOEは、さらにその先を見据え、ウエアラブルデバイスや自動車のダッシュボード、電子機器やテレビなどさまざまな分野への供給も視野に入れる。一部アナリストの予想通り、iPhone(アイフォーン)にBOEの有機ELが搭載されたことで、390億ドル規模のスマホ用ディスプレー市場で急速にシェアを拡大することになりそうだ。

 張氏は「折り畳み式スクリーンは新たに大きなチャンスを膨らませる革新的な力がある。当社は全方位的に有機EL事業を展開する所存だ。携帯端末向けスクリーンはその一部にすぎない」と強調する。

 調査会社トレンドフォースによれば、BOEや深センに拠点を置く天馬微電子を筆頭に、中国勢は世界のフレキシブル有機ELパネル市場の約4分の1を占め、早ければ20年にも、韓国のライバル企業に追いつく勢いだ。

 BOEのディレクター、ボイス・ファン氏は「人々はBOEがディスプレー業界の先行きに影響を与えられることにやっと気付いたようだ。韓国勢が独占状態の有機EL市場に中国勢が挑む構図にあり、中国の携帯電話ブランドは国産スクリーンを喜んで選択するだろう」と指摘。また同氏は「BOEの目覚ましい成長に拍車をかけた要因のうち大きかったのは、中国政府による政策的支援と、BOE自らが激しい競争で生き抜く努力をしたことだ」と語った。

 過剰供給の恐れも

 確かにBOEの台頭の背景には、政府からの多額の資金拠出がある。資金調達への支援以外にも、土地やエネルギーなどさまざまな優遇策が講じられている。

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