海外情勢

有機ELで中国BOE復活 折り畳みスマホ向け 業界2位狙う (3/4ページ)

 ただ、有機ELをめぐり市場に製品が過剰に供給されるとの臆測も浮上している。これはBOEにとってのリスクでもある。張氏も「3年以内に有機ELの商用化がうまくいかなければ、当社は自らの債務に押し潰されて破綻しかねないリスクがある」と認める。

 IHSマークイットのシニア・プリンシパル・アナリスト、ジェリー・カン氏は「サムスン電子傘下のサムスンディスプレーが牽引(けんいん)してきた中小型有機EL市場は、既に過剰生産能力の問題に直面している。価格が高いため、需要はそれほど大きくない」と話す。

 有機ELの価格は液晶ディスプレー(LCD)の5倍だ。搭載した端末の小売価格も上昇するため、出荷の妨げとなっている。それでもBOEは折り畳み式スマホがヒットし、生産量が増えればコストが下がると期待する。

 中国勢では各種批判にさらされてきた華為とは対照的に、BOEはアップルやサムスンと取引のある上場企業としてそうした批判をかわしてきた。だが、韓国経済新聞は昨年11月、検察や財界の関係者の話として、サムスンの折り畳み式スクリーンの技術を違法に取得した中国企業の一つとしてBOEの名前を報じた。

 BOEは、03年に韓国のトランジスタ液晶表示装置(TFT-LCD)事業会社、ハイディスを買収。これがLCDを手掛けるきっかけになった。ただ買収当時にBOEが技術だけ取得してハイディスを倒産させたとして、労働組合が批判、物議を醸した。

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