海外情勢

中国社債デフォルト急拡大 当局レバレッジ圧縮で昨年の3.4倍

 13兆ドル(約1424兆円)規模を誇る中国債券市場で、社債のデフォルト(債務不履行)は今年これまでのところ金額ベースで過去最大だった2018年を大きく上回るペースとなっている。中国当局によるレバレッジ圧縮に向けた取り組みによる影響拡大が浮き彫りになっている。

 ブルームバーグがまとめたデータによれば、今年1~4月に国内社債392億元(約6241億2600万円)相当が不履行となった。前年同期の約3.4倍に上る。昨年とは違い、年前半にデフォルトが集中した16年と比べても3倍余りのペースだ。このトレンドは鮮明で、何も変わらなければ19年は記録を塗り替える可能性が濃い。

 中国は中小企業を中心に民間セクターへの与信を増やすよう各銀行に引き続き求めている。6日には中国人民銀行(中央銀行)が一部の銀行を対象に預金準備率を引き下げると発表した。しかし、中国指導部は当局の監視が緩い中で与信判断が行われ、持続不可能なレバレッジが積み上がりやすいシャドーバンキング(影の銀行)システムの縮小にも注力している。

 17年終盤からデフォルトが急拡大している背景には、こうした資金調達手段が細っていることがある。

 ムーディーズ・インベスターズ・サービスのニノ・シウ氏らアナリストチームは先月のリポートに、「年限が短めということは企業にとっては頻繁な借り換えが必要になるということであり」、財務力が弱い企業には困難を伴うだろうと記した。「銀行は財務が弱い企業への貸し出しには消極的だ。政府が規制を強化する中、こうした企業が頼りにするシャドーバンキングも縮小が続いている」と指摘した。(ブルームバーグ Tongjian Dong、Molly Dai)

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