海外情勢

フールーを完全子会社化へ ディズニー、動画拡充でネトフリ対抗

 米ウォルト・ディズニーは14日、同社が過半数の株式を持つオンライン動画配信サービス「Hulu(フールー)」の完全な支配権を獲得したと発表した。未保有株式を米同業コムキャストから取得し、完全子会社化する。動画配信サービスの競争が激化する中、映像コンテンツの拡充で競合するネットフリックスを追撃する。

 発表によると、コムキャストは保有するフールー株33%を、2024年年初からディズニーに売却できる。同社はその時点でのフールー株の評価額が最低275億ドル(約3兆160億円)になると保証した。

 ディズニーのアイガー最高経営責任者(CEO)は声明で「100%の経営権の獲得により、フールーをわが社の『ダイレクト・トゥー・コンシューマー(顧客直結)』事業に完全に組み込める」と述べた。

 ディズニーは今年11月に米国で子供向け動画配信サービス「ディズニー+(プラス)」を開始するなど、動画配信事業を強化している。独自コンテンツで数々のヒット作を生んできたフールーを武器に業界最大手ネットフリックスの牙城を崩したい考えだ。ディズニーはフールーが今後も高い成長を続けると期待しており、フールーの契約者数が昨年の2500万人から24年には6000万人に拡大すると見通している。

 フールーは07年、NBCユニバーサルと21世紀フォックスが共同で設立し、その後にディズニーが資本参加したことで、株式の保有構造が複雑化していた。フールーが一つのメディア企業により運営されるのは初めて。(ブルームバーグ Gerry Smith、Lucas Shaw)

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