海外情勢

中国成長率6%割れも 米中摩擦深刻化で「最悪の事態」警戒 (1/3ページ)

 貿易戦争の深刻化で、中国の経済成長が落ち込むとの見方がエコノミストの間で広がっている。債務の増大や外国企業の流出に見舞われる恐れがあるためだ。エコノミストらは先週、米中の対立がさらにエスカレートしたことで、「最悪の事態を想定せざるを得ない」と警告している。

 バンク・オブ・アメリカ(BOA)、モルガン・スタンレー、UBSグループはこうしたシナリオ下で、中国の経済成長率が約30年ぶりに6%を割り込む水準に減速しかねないと予想する。BOAの大中華圏担当チーフエコノミスト、喬虹氏が見込む5.8%のペースになれば、「数字が示す以上にひどい成長環境」をもたらしそうだ。

 長期的な代償大きい

 米国との関税合戦で製造業者が国外へ追いやられる中、エコノミストらは世界の供給拠点として中国が果たす役割へのダメージを見極めているところだ。中国政府が追加支出で貿易戦争の打撃を和らげようとする中、すでに国内総生産(GDP)の300%相当に迫る同国債務がさらに膨らむリスクについても警鐘を鳴らす。また、米企業に華為技術(ファーウェイ)製品の使用を禁じ、ファーウェイを米市場から締め出す新たな措置は、経済的な封じ込め策の脅威を鮮明にするもので、中国はこれに対応せざるを得ない状況だ。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus