海外情勢

円、年内104円に上昇予想 シティ「相場急変で安全資産に逃避」

 外国為替市場のボラティリティー(変動性)の急激な高まりに伴い、年初の「フラッシュクラッシュ」のような水準まで円相場が上昇する可能性があると、米シティグループのストラテジストが指摘した。

 シティグループ・グローバル・マーケッツのシニアテクニカルストラテジスト、シャム・デバニ氏は、アルゴリズムと流動性低下が相場の急変動に拍車を掛けた今年1月の出来事に言及し、安全な資産逃避先と考えられる円が年末までに5%余り値上がりし、フラッシュクラッシュで付けた水準に近い1ドル=104円前後に達すると予想した。

 貿易をめぐる緊張と世界経済の成長不安の高まりが投資家の資金逃避の動きを加速させ、円は今月に入りG10(国際通貨基金加盟主要10カ国)通貨で最高のパフォーマンスとなっている。

 シンガポール在勤のデバニ氏はインタビューで、「ドルが結局下落するという見通しがあらゆる兆候からして取れる。ボラティリティーが少し市場に戻りさえすればよい」と語った。

 米中の通商対立が激化する中で、円の対ドル相場は日本で平成が終わった4月30日以降、約1.7%上昇している。デバニ氏にとって、円とスイス・フランに対するドルのショートが、貿易戦争から短期的な利益を得る一押しのトレードだという。(ブルームバーグ Ruth Carson)

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