海外情勢

「ONSEN」はユニーク 海外ファンドが観光資源へ投資熱 (1/3ページ)

 「ONSEN」--。外国人旅行者向けサイトでも人気を集める日本の代表的な観光資源に対して海外ファンドが投資を拡大している。外国人旅行者によるインバウンド需要の強さを背景に、温泉施設の新設や既存のホテル・旅館の買収が熱を帯びており、関連する不動産投資信託(J-REIT)の資産も増勢にある。

 大阪にテーマパーク

 今年2月に大阪市湾岸部の高層ビルに巨大な温泉型テーマパーク「空庭温泉」を開業したのは、ソフトバンクグループ傘下の米フォートレス・インベストメント・グループ。不動産部門の最高投資責任者(CIO)であるトーマス・プリー氏は米国と大阪を何度も往復し、開発の陣頭指揮を執った。

 自身も温泉と和食を愛するプリー氏は、「温泉は日本特有のもので、都会の温泉には大きな需要がある」とみている。個室露天風呂に置く信楽焼の湯船や栃木県から運んだ庭園のしだれ桜はこだわりのアイテムだ。外国人旅行者に加え、癒やしを求める働く女性客の獲得を狙い、利き酒のできる日本酒ショップや「ドラゴンボール」など1万5000冊のコミック本を置く休憩室も併設した。

 フォートレスは日本で約90の温泉施設やホテルを展開しており、今後4年間でホテルなどを含む日本の不動産に最大4000億円を投資する構えだ。系列REITのインヴィンシブル投資法人では2018年に12件のホテルを取得し、運用資産に占めるホテルの比率は昨年末時点で64.1%と1年前から3.2ポイント上昇した。

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