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世界の要人が食べた一蘭「とんこつ不使用ラーメン」の正体 福岡G20で提供 (1/2ページ)

 20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が、6月8日から福岡市で開催された。会場となったのは「ヒルトン福岡シーホーク」だ。8日の夜には、会場で歓迎レセプションが開催された。報道によると、さまざまな地酒や地元料理がふるまわれたが、その中に「とんこつ不使用ラーメン」があった。どういったものなのだろうか。

100%とんこつ不使用ラーメン

 歓迎レセプションでふるまわれたのは、とんこつラーメン専門店である一蘭の「天然とんこつラーメン(創業以来)」と「100%とんこつ不使用ラーメン」。会場では、それぞれ約200杯ずつ提供されたという。福岡市から依頼があり、一蘭はラーメンを用意することに。同社は、会場に調理器具、ハーフサイズの丼、麺・スープ、具材などを持参。ケータリングのような形で提供した。ちなみに、一蘭名物の「味集中カウンター」(お客が周囲を気にせずラーメンを食べられるように、仕切り板が付いているカウンター)は設置していない。広報担当者は「お声をかけて頂いたことは光栄なことでした。また、弊社の100%とんこつ不使用ラーメンを世界中の方々に知っていただく貴重な場でした」とコメントした。

 とんこつ不使用ラーメンの特徴は、豚とアルコールを一切使用していない点にある。現時点で提供されているお店は「100%とんこつ不使用ラーメン一蘭 西新宿店~発祥の店~」(東京都新宿区)だけで、筆者は実際に食べたことがある。あくまで個人的感想だが、スープを飲んだ第一印象は「一蘭のとんこつラーメンとは全く別のラーメンだ」ということだ。スープは鶏をはじめさまざまな食材を混ぜ合わせたものなので、ほのかな鶏の風味を感じた。ただ、見た目が通常のとんこつラーメンとそっくりなので、何も知らずに食べると「とんこつラーメンだ」と勘違いするお客は一定数いそうだ。ちなみに、広報担当者は「とんこつラーメンを再現したというわけではなく、豚を一切に使わず、一蘭が創業以来提供してきたものと遜色(そんしょく)ないラーメンをご提供しております」と説明する。

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