海外情勢

中国製造業、最大リスク直面 米関税、アジア電機供給網に波及 (1/3ページ)

 トランプ米大統領は6月1日に、中国からの輸入品2000億ドル(約21兆7000億円)分について、関税を10%から25%へ引き上げた。ブルームバーグ・エコノミクスは経済協力開発機構(OECD)の2015年のデータを利用し、どの国や地域が米中貿易フローに関連する最も大きいリスクにさらされているか、また各国・地域内ではどの産業が最大のリスクに直面しているかを分析した。

 世界の経済活動の約1%が米中間の財・サービス貿易に関連するリスクにさらされる。関税引き上げが実施された場合、製造業者の利益が圧迫されるほか、消費者の負担が増加する。この結果、需要が落ち込み、世界のサプライチェーン(部品などの供給網)で広範囲にわたって混乱が生じる可能性が高い。

 長期的に見た場合、中国企業向けに部品を供給する海外企業の一部は同国からの生産移管などで最終的に恩恵を受ける可能性があるが、サプライチェーンの混乱が落ち着くまではマイナスの影響を受けるとみられる。

 以下では「中国の対米輸出」と「米国の対中輸出」の双方のフローから影響を分析する。

 生産工程に多数関与

 中国の全生産の3.8%相当が米国に輸出されている。最大のリスクにさらされているのは中国製造業だ。15年に中国の製造業が生産した全ての製品の6.7%相当が米国に輸出された。分野別の割合で高いのはコンピューター・電子機器・電気機器の12%、繊維業界の13%などだ。

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