海外情勢

米中交渉、軌道に戻す必要 モルスタCEO、全面戦争は見込まず

 米モルガン・スタンレーのジェームズ・ゴーマン会長兼最高経営責任者(CEO)は、このほどブルームバーグ・テレビとのインタビューに応じ、全面的な米中貿易戦争は予想していないが、緊張の高まりは交渉を軌道に戻す必要性を示していると指摘した。

 ゴーマン氏は「これが全面的な貿易戦争へと発展すると思うかと聞かれれば、答えはノーだ。自国の利益にとって軌道を維持することがあまりにも重要なためだ」と発言。「何らかの解決が必要となる時期が具体的にいつなのかは分からない。交渉担当者がテーブルに着き、それを見つけ出す必要がある」と語った。

 米中貿易摩擦の激化や世界の成長鈍化を受け、米10年債利回りは低下。3カ月物と10年物の逆イールドは2007年以来の大きさとなった。ゴーマン氏は、リセッション(景気後退)の早期兆候とされる逆イールドは懸念されるとしながらも、米連邦準備制度が利下げする条件はまだ整っていないと分析。「米金融当局は現時点では明らかに中立的であり、私個人はそれが賢明だと感じている。リセッションが近づいていることを示す確かな裏付けが見られる前に利下げするのは、多く残っていない弾薬の一部を使うことだ」と語った。

 中国は経済規模からすれば6%程度の成長率で十分だと指摘。景気てこ入れで「中国には非常に多くの手段があり、行動に積極的であることが計画経済の利点の一つだ」と述べた。(ブルームバーグ Enda Curran、Cathy Chan)

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