株価・外為

NY株9カ月ぶり最高値 利下げ期待が相場押し上げ

 【ワシントン=塩原永久】3日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は米利下げ期待の高まりを背景に4営業日続伸し、昨年10月3日以来、9カ月ぶりに史上最高値を更新した。終値は前日比179・32ドル高の2万6966・00ドル。ハイテク株主体のナスダック総合指数も61・14ポイント高の8170・23と2カ月ぶりに最高値を記録した。

 3日朝に民間企業が発表した6月の米雇用関連指標が市場予想を下回った。市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)が今月末にも利下げに踏み切るとの観測が強まり、景気が下支えされるとの期待から買い注文が広がった。

 個別銘柄では日用品プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)やジョンソン・エンド・ジョンソン、通信機器シスコシステムズが上昇した。S&P銘柄ではセキュリティーソフトのシマンテックが約14%高となった。

 先週末の米中首脳会談で貿易協議の再開が決まり、貿易摩擦激化への警戒感は後退した。また、さえない米経済指標が相次いでいることで、投資家が見込む月末の利下げについても、FRBが2回分の利下げに相当する政策金利0・5%の引き下げに動くとの予測が高まっている。

 この日は米独立記念日を翌日に控え、午後1時(日本時間4日午前2時)までの短縮取引だった。

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