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日銀、リーマン直後の議事録公開「異例中の異例、そのまた異例」 損失覚悟の社債1兆円買い取りで紛糾 21年1~6月 (1/2ページ)

 日本銀行は16日、平成21年1~6月の金融政策決定会合の議事録を公開した。前年9月に発生したリーマン・ショックによる金融危機が実体経済に波及する中、日銀内で企業の資金繰り支援策として社債買い取りといった“異例”の金融政策の実施をめぐり紛糾した様子が明らかになった。

 「社債はコマーシャルペーパー(CP、無担保の約束手形)に比べてハイリスク。社債の買い入れは、異例中の異例、そのまた異例だ」。1月22日の会合で野田忠男審議委員は執行部が提示した社債の買い入れについてこう表現した。

 日銀は1月の会合で、優良企業が資金調達のため発行するCPを最大3兆円買い取ることを決めた。だが、CPに比べて損失発生の可能性が高い社債の買い入れには「もう少し状況を見極めるべきだ」(須田美矢子審議委員)と反対の声もあった。白川方明総裁も「中央銀行に対する素朴な信頼感を崩していく可能性がある」と懸念を示し、社債買い入れは見送られた。

 しかし、この対応に政府側が反応。竹下亘財務副大臣が「(社債の買い入れも)可及的速やかに、早期に実現をしてほしい」と強く要望した。

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