海外情勢

EV電池、欧州が一体となって逆襲 アジア勢へ対抗、環境対応も急務 (3/3ページ)

 域内に巨大工場計画

 EUの最終的な目標はアジアの主要電池生産拠点からの依存をなくし、欧州域内の企業だけで供給を賄えるようにすることだ。現時点では中国の寧徳時代新能源科技(CATL)や、韓国のサムスン電子、LG化学などから域内の工場建設に向けた投資が相次いでいるものの、欧州資本による大手電池メーカーはまだ存在しない状況だ。

 今後数年間で自動車全体に占めるEVの割合が急速に拡大することが見込まれる中、シェフチョビッチ氏はこうした需要に応えるために欧州域内に新たに10~20の「ギガファクトリー(EV向けに膨大な電池を生産する巨大工場)」を建設する必要があるとみており、計画の策定を進めている。この計画の中で、ノースボルトが独BMWなどの欧州の自動車メーカーに電池を供給する大手メーカーの一つとなる見通しだ。

 ノースボルトのカールソン最高経営責任者(CEO)は「当社が30年までに欧州における主要な電池メーカーの一つになりたければ、容量ベースで約150ギガワット時分の電池を生産する能力が必要になる」とした上で、「顧客の需要は非常に高く、プロジェクトを加速している。私たちはスウェーデンに新たな産業を創出するために注力しており、その大きな一歩を踏み出した。この産業は化石燃料への依存削減で大きな効果を発揮するだろう」と話した。(ブルームバーグ Ewa Krukowska、Jesper Starn)

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