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故宮博物院 木桶で泳ぐ金魚眺めて納涼 中国

中国新聞

 中国・北京市の故宮博物院で、金魚をテーマとした特別展「観魚知楽-宮廷金魚文化と故宮博物院が所蔵する金魚を題材とした文物展」が開催され、涼を求める多くの参観者でにぎわいを見せている。

 北京や上海、天津など12地区から優良で珍しい42品種、約200匹の金魚が集められ、伝統的な木桶で展示されている。「鵞頭紅(ガトウコウ)」などの品種は金魚界の“傑物”として知られる。

 史料によると、明朝の万暦帝が金魚の観賞を好み、当時の宮廷には多くの場所に大きな金魚鉢が置かれていた。清朝中期以降になると、皇帝や高官がこぞって庭園で金魚を育てるなどし、「宮廷金魚」が盛んに。雍正帝時代からは毎年、優良で珍しい金魚が選ばれ、宮廷に送られるようになった。

 今回の特別展では実物の金魚のほか、展示ルームで金魚を題材とする所蔵作品34点を観賞することができる。実物の金魚の展示は8月11日、文物展は同30日まで。(中国新聞社)

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