海外情勢

インドの“コーヒー王”遺体発見 当局や銀行の圧力に悩む

 インド最大のコーヒーチェーン店の創業者で7月29日から行方不明になっていたV・G・シッダールタ氏の遺体が同月31日発見され、死亡が確認された。同氏が書いたとされる書簡には銀行や投資家、税務当局からの圧力に悩まされている様子が記されていた。

 シッダールタ氏は29日、インド南部マンガルールに近い橋の近くで運転手に散歩に行くと告げたまま自家用車に戻らず行方が分からなくなっていた。地元警察当局は31日午前、シッダールタ氏の遺体が確認されたと述べ、死亡に関する詳細には言及しなかった。

 シッダールタ氏が設立したコーヒー・デー・エンタープライゼズは7月27日付で同社取締役会に宛てられた同氏の書簡を公開した。それによると、銀行のほか、パートナーであるプライベートエクイティ(PE、未公開株)投資会社のうち1社からの圧力に加え、税務当局からの嫌がらせがあったと書かれており、同氏は「現状に屈した」と記した。

 インドでのコンビニエンスストア事業でコーヒー・デーと合弁会社を設立したインパクトホールディングス(本社・東京)は、シッダールタ氏の死亡を受け「コーヒー・デー・エッセンシャルズ」1号店の開店を延期すると発表した。当初は8月1日にベンガルールで開店する予定だった。同氏の死亡に伴う合弁会社への影響は特にないという。

 インドの業界団体によると、コーヒー・デーはインド国内で約1700店を営業している。これは米スターバックスが同国内で展開する店舗数の10倍に相当する。(ブルームバーグ Ameya Karve、Saritha Rai)

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